紡績と製糸の違いを学んだ。
公開日: | 最終更新日: 2018/06/06 読書・学び
ジーンズソムリエ公式テキストを読みながら、「紡績っていうと難しい感じがするけど糸を作ることだから製糸って言ってくれればわかりやすいのにねぇ」と思っていました。
が、これは大きな間違いだったようです。
「テキスタイル用語辞典」に載っていた用語解説のエッセンスだけ抜き出してまとめると以下のようになります(p.466, 509)。
【製糸(せいし)】
蚕から絹織物の原材料となる生糸を作る工程のこと。【紡績(ぼうせき)】
綿や羊毛などの短繊維を長い糸にする工程のこと。【紡糸(ぼうし)】
化学繊維から糸を作る工程。広義には、糸を紡ぐこと。
ソウナノカ! シラナカッタ!!
製糸は絹糸、紡績は綿とか短い繊維から糸を作る工程。だから、デニム(綿布)を織る糸は「紡績」で作られるのであって、「製糸」ではないんですね。
てことは、
富岡製糸場って、絹糸作ってたんだ! とか色んな気付きが一気にやってきたので、記事にしてみました。
スポンサード・リンク
関連記事
「織組織」の話に登場する白黒のマス目が並んだ図(方眼の組織図)の読み方
ジーンズソムリエ公式テキストの「織組織」の項がよくわからないので、ネットでいろいろ調べていた
繊維製品におけるデニム生地の位置づけをざっくりまとめてみた。
繊維の種類と加工が一番わかる しくみ図解を読みました。 この本の中でデニム(綿布)に関
ジーンズに使われる生地を分類してみた。
ジーンズに使われる生地はさまざま。 たとえばカラージーンズなどでは、デニム以外の色んな生地が使われて
ポリエステルとポリウレタンの違い、というか、覚えるためのキャラわけ的な・・・
なんだか本筋からだいぶ外れてきてますが、ジーンズソムリエ公式テキストに出てくる「ポリエステル
藍染め・インディゴ染色における「酸化」と「還元」について調べた。
化学の記憶がなさすぎて泣きそうですが、がんばります。(高校理科は「地学」選択だったけど、たしか1年生
読書感想: 日経産業シリーズ 繊維(吉岡政幸, 日本経済新聞社)
古い本ですが(1986年出版)、あまり知らない時代の話だったのと(や、もちろん生まれてはいる
ジーンズ関連で最近買った本・借りた本、いままでに読んだ本とかとか。
ジーンズに関連して勉強したいことはまだまだ山のようにあるんですが、まとまった時間を確保し
スラブ糸とネップ糸の違いを調べた。
ジーンズソムリエ公式テキスト(p.34)の「シャンブレー」の説明に出てくる「スラブ糸」と「ネップ糸」
読書感想: 日本における産地綿織物業の展開(阿部武司, 東京大学出版会)
もうすぐ年末ですね。バタバタ過ごしつつ本を読んだりしています。 今日は、11月に読んだ
最近買ったジーンズ関連本、「ヒストリー日本のジーンズ」「おかやま今昔」ほか。
先月上旬は、綿花栽培や日本の綿産業に関するものを中心に読んでましたが、最近はジーンズ関連の本